オンライン授業のデザイン

大学で日本語教育(教員養成科目,日本語科目)を担当しています。2020年春,突然取り組むことになったオンライン授業のオモテとウラを本音で記録しています。

教育実習科目について

一方,大学院で展開している教育実習科目の概要は,次の通りです。 

日本語センターの「「わたしのにほんご」プロジェクト1-2」(水曜2限)において,授業実践を行います。

「「わたしのにほんご」プロジェクト1-2」は,教室を「教室の外のコミュニケーションをメタ的にとらえ直す場」と位置づけています。学習者が「日本語で話したい/書きたいこと」「日本語で話したかった/書きたかったが,うまくいかなかった経験」などを持ち寄ることにより,自分らしいコミュニケーションを日本語で実現できるように,「文型」や「表現(機能)」から出発するのではなく,「状況」のなかで言語とコミュニケーションをとらえる教育実践を目指します。

この教育実習科目では,どうすればそのような日本語授業が実現できるか,そこで教師に求められる役割は何かといった点について,具体的な事例を踏まえながら考察を深めます。

次の3点を目標としています。

  1. 「文型」や「表現(機能)」から出発するのではなく,「状況のなかで言語とコミュニケーションをとらえる」教育実践を理解し,実現する。
  2. 1人ひとりの学習者にとって「+1」になる活動を組み立て,実践する。
  3. 学期開始時に,各自で「私の目標」を立てる。[シラバスより]

このことについてまとめた関連文献は,次です。

  • 小林ミナ(2016)「複言語・複文化時代の日本語教育における日本語教師養成」本田弘之,松田真希子(編)『複言語・複文化時代の日本語教育』(pp. 135-162)凡人社.

院生は,このシラバスを見て履修するかどうかを決めます。