オンライン授業のデザイン

大学で日本語教育(教員養成科目,日本語科目)を担当しています。2020年春,突然取り組むことになったオンライン授業のオモテとウラを本音で記録しています。

そうだ,ブログ,立ちあげよう

オンライン化の苦しさは,教育実習科目も同じ。

まず,春学期いっぱいオンライン授業であること決まった時点で,授業準備の段階からかなり私が介入するにしました。院生が履修科目を決めるための情報として,4月5日(日)にウェブシラバスにアップしたスライドには,次のように書いています。

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科目登録が終わり,履修生の顔ぶれが決まったら,4月中から連絡をとりあい,早め早めに授業準備を進めようと思っていました。

しかし,突然4月6日(月)に,4月8日(水)から21日(火)のキャンパス立入禁止が決まる。その後,5月6日(水)まで延期が決まる。

ガーン!

これはすなわち,5月7日(木)以降にならないと履修生の顔ぶれがわからないということ。履修登録期間は4月11日(土)までで,そのあとに職員さんが作業をしないと履修者名簿が特定できないのですが,その作業は学内ネットワークにアクセスしないとできないのです。

途方に暮れる<第2弾>です。

院生には,研究科全体のメーリングリストを通じて一斉に「自分が履修した科目の担当教員に連絡することを推奨する」という通知が出ています。それに応じて「履修しました」メールがちらほら届きます。しかし,いつまで待てば全員揃ったのかがわかりません。最後までメールを送ってこない院生がいるかもしれません。だからといって,授業開始まで何もしないでいるわけにもいかない。何人かの履修生からは授業に関する質問も届いてます。

そうだ,ブログ,立ちあげよう!

「履修生への情報提供,履修生との合意形成」のために,学習者の様子,これまでの実践の内容,コースデザインの背景にある問題意識などを,できるだけ具体的に伝えていこうと思います。日本語教育を専攻する院生なのだから(だからこそ?),院生には包み隠さずすべてを伝えること自体が,貴重なリソースになると考えた次第。将来,私と同じ立場に立つであろう人たちです。他の専攻の学部生だったら,こんなことは考えません。「知らねーよ,舞台裏なんて」と面倒がられるのがオチ(?)。

そして,舞台裏を伝えるために,なぜメールではなくブログにしたかというと,そのほうがストレスなく見てもらえると思ったからです。日記の意味はあまりなく「項目ごとに,時系列にまとまった内容が並んでいる」という特徴を利用しています。

ということで,このブログは4月1日から始まっていますが,実際のブログ立ちあげは本日4月22日ですし,記事の前後関係は大切ですが「その日」である必然性がない記事もあります。