オンライン授業のデザイン

大学で日本語教育(教員養成科目,日本語科目)を担当しています。2020年春,突然取り組むことになったオンライン授業のオモテとウラを本音で記録しています。

オンライン化の課題:共通の課題

2つの授業が抱えるオンライン化の課題は,すでに述べた通りですが,共通する課題もあります。それは「オンライン授業って,疲れるよね」ということです。ここでいう「オンライン授業」とは,「リアルタイムの双方向オンライン授業」を指しています。

今年に入ってから,遠隔システムを使った「双方向オンライン会議」が増えました。これが,実に疲れる。目も耳も頭も。テキパキした議長がいて,よく練られた原案があって,議題を順にこなしていくような会議ならまだ良いのですが,ブレインストーミング的な,話があちこち飛ぶような会議だと,疲れかたは半端ない。

日本語科目も教育実習科目も,自由な発想や個人の発言を尊重するタイプなので,「リアルタイムの双方向オンライン授業」がどこまで馴染むのかがわかりません。90分丸々をオンラインで繋いで進めることのストレス,その教育効果を思うと,なんだか気が遠くなります。

このブログで取りあげる授業とは違いますが,教員が一方的に話す講義型授業であっても,90分丸々をオンラインで繋ぐのには限界があります。YouTubeでも,プロの芸人さんの語りなら20分でも見続けられますが,素人動画は数分でも無理。有名YouTuberですら,聞き続けるのがしんどいことがあります。とくに話す訓練をしているわけでもない教員の講義動画を長時間視聴するなんて,学生にとっては苦行でしかないだろうなぁと思います。