オンライン授業のデザイン

大学で日本語教育(教員養成科目,日本語科目)を担当しています。2020年春,突然取り組むことになったオンライン授業のオモテとウラを本音で記録しています。

オンライン授業の二重構造

私は,日本語教育を主専攻とする大学院所属の教員として教育実習科目を担当しています。同時に,学内の日本語センターで初級レベルの日本語授業を担当しています。受講生の人数は,学期によって違いますが,日本語授業は30-35名(35名上限),教育実習は3-10名です。

教育実習科目では,日本語センターの上記初級授業を実習先としています。つまり,大学院の教育実習科目を履修した大学院生が,日本語センターで実践を行うという,いわば二重構造を持っていることになります。

このブログで記録しようとしているオンライン授業は,この2つの授業です。

平時であれば,どちらも教室に集まって対面授業を行います。毎週水曜2限には,日本語センターの初級授業で教育実習を行い,金曜2限には大学院授業で振返りを行うとともに,次週の授業準備を行うというサイクルで進みます。

初級の日本語科目と大学院の教育実習科目,どちらの履修生も満足するようなオンライン授業をデザインすること,そのデザインは「コロナ対応」という緊急措置であることを差し引いても,授業として成立するクオリティであること。それが今学期の私のミッションです。

※正式名称は「日本語教育実践研究」といい,教職課程や日本語教員養成講座の「教育実習」とは趣旨,実態が異なるのですが,このブログでは読みやすさのために「教育実習」という用語を使うことにします。